曙団 Akebono-Dan

曙団

【曙団(あけぼのだん)とは?】

新開地が盛り場として空前の繁栄をみせていた大正時代、地元に曙団(あけぼのだん )という有名なチンピラグループがあった。 「本会の目的は青年又は子女に対して交際を求むる事」という妙な規約を仲間同士でもうけて、独自のサインを目印に、新開地一帯をわがもの顔でのし歩く軟派グループだった。警察でもその取り締まりに頭を痛めていたらしい。
独自のステッカーをもって、消えた湊川の土手跡や、まぼろしの川床をうろつくSASプロジェクトチームは、彼らにあやかり、チーム名をそのまま「曙団」と称した。

(*肩書等は当時のまま。website等へのリンクは更新)


akihiko inoue

井上明彦 Akihiko Inoue(美術家)
1955年大阪市生まれ。岡山市内の廃ビルを利用したアートスペース「自由工場」や地域の様々なアートプロジェクトに参加し、作品制作、ワークショップ、コラボレーションなど多様な表現によってアートの在り方を探っている。主な作品・プロジェクトに「眠りのレッスン」(1997)、「瞬間移動」(1998)、「AGAR-AGAR」(2000)、「大佐町・光の記憶」(2000)など。現在、京都市立芸術大学助教授(造形計画)。http://www.akihiko-inoue.com

You Kobayashi

小林ゆう You Kobayashi(写真家、デザイナー、美術家)
1973年京都生まれ。武蔵野美術大学映像学科にて主に写真を学ぶ。卒業後はデザイン関係の仕事に携わり、現在はフリーで写真やデザインの仕事を続けるかたわら、写真作品を中心に個展やグループ展での作品発表を続ける。作品は旅行のスナップや、植物園・水族館を撮影したオーソドックスな写真作品から、展示のディスプレイを工夫した作品や、インターネットを利用した作品など多岐にわたる。http://www.linshowter.com/

Ken Tanimoto

谷本 研 Ken Tanimoto
1973年神戸市生まれ。主に同世代の作家と関わり展覧会やプロジェクトのプロデュース活動を続ける。昨年暮れに開催した『ペナント・ジャパンin比叡山』展が反響を呼び、1月には東京・浅草展も実現。その他、主な展覧会に「当世物見遊山」(1999/円山公園・旅館吉水)、「Satellicon」(2000/神戸ファッション美術館)などがある。また京都芸術センター発行の『Diatxt.』誌では連載漫画も執筆。何を隠そう実家は神鉄沿線の鈴蘭台である。

Chika Ohgi

扇 千花 Chika Ohgi(美術家)
1960年大阪生まれ。1981年より空間とものの関係をテーマとしたインスタレーション作品を国内外で発表。1997年より「紙で空間をつくる」「空間を体験する」と題したワークショップを国内外で開催する。1998年オーストラリア、2001年イギリスでアーティスト・イン・レジデンス。現在、京都市立芸術大学大学院博士課程で、芸術活動としてのワークショップの研究を行なっている。http://chikaohgi.com

Ayumi Kageyama

蔭山 歩 Ayumi Kageyama
1977年大阪市生まれ。成安造形大学住環境デザインクラス卒業。在学中から集落の成り立ちに興味を持ちワークショップを点々とする。今年、地域の人と共にイラスト地図作成、ニュースペーパーの作成、ワークショップ企画などを行う歩工房設立。地域に新しい風を吹き入れる表現者になるべく、日々邁進中。主なプロジェクトに「里山・仰木地蔵プロジェクト」(2000〜)、「スローデザイン研究会・藁の家建設プロジェクト」(2001)などがある。

Tamaki Motoki

元木 環 Tamaki Motoki
1971年生まれ。大阪芸術大学芸術計画学科卒業。インターメディウム研究所写真コース修了。都市における自然と人間の技術について興味を持ち、写真とアートを軸に作品制作やグループ活動を行っている。主な活動、展覧会は、アート&カルチャー情報フリーペーパー「針穴銀河」発行(1996〜1999)、「写真に住む」(1998/大阪球場内ミサワホームモデルハウス)、「Satellicon」(2000/神戸ファッション美術館)、「風景の余白に:写真」(2002/東京日仏学院)、地蔵プロジェクト(2002〜/成安造形大学)など。

akihiko inoue

辻 牧子 Makiko Tsuji
立命館大学政策科学学部卒業。現在、京都造形芸術大学大学院修士課程芸術文化研究専攻2年生
主な活動:トヨタアートマネジメント、アフターTAM参加「記憶の賞味期限」展。2003年「紅をさす」〜野村嘉代・おのさやか二人展〜京都/GALLERYRAKU企画・運営

木ノ下智恵子 Chieko Kinoshita(神戸アートビレッジセンター美術担当)

林 正樹 Masaki Hayashi(神戸アートビレッジセンター美術担当)

ゲスト・ナビゲーター

プロジェクトでは、曙団以外に、さまざまな領域の専門家をナビゲーターとして招き、トークやワークショップ、研究会を行った。

山下里加 Rika Yamashita(美術ライター)
1965年和歌山生まれ。関西圏の情報誌「SAVVY」「Meets Regional」「ぴあ」のアート欄や「SPA!」「アエラ」「log osakawebmagazine」に執筆する美術ライター。また、様々な展覧会のテキスト執筆にも関わり、自主企画インタビューフリーペーパー「Ai」を発行。2002年度より京都造形大学非常勤講師としてフィールドワークの授業を担当し活躍の場を広げている。

宮川敬一 Kaiichi Miyakawa (美術家、「RE/MAP 北九州再地図化計画」)
1961年北九州市生まれ。1994年「セカンド・プラネット」というアーティスト・ユニットを結成。以後、作品発表の他、都市空間を使ったプロジェクトや展覧会などを企画。1997年、オルタナティブ・スペース「SOAP」をオープン。現在、社会学者の毛利喜孝、建築家の矢作昌生等と共に、RE/MAP PROJECTを展開中。 > Gallery SOAP

橋本敏子 Toshiko Hashimoto(生活環境文化研究所所長)
利用者・生活者の目で都市空間・文化施設・文化政策などの調査・計画を行うシンクタンク(株)生活環境文化研究所所長、現代美術を中心とする創作活動のための環境づくりと支援活動を行う「文化農場」の主宰者。アートサポートプログラム『ドキュメント2000プロジェクト』の事務局、南芦屋浜のアートプロジェクトなど活動多数。

石田雅志 Masashi Ishida(神戸新聞記者)
1967年加古川市生まれ 。関西学院大卒。1990年、神戸新聞社入社。社会部、文化部(現文化生活部)、篠山支局を経て現在は整理部。文化部では94年から99年まで映画を担当。コープこうべの月刊誌「ステーション」の映画紹介コーナーにも毎月執筆中。共著で「神戸とシネマの一世紀」(神戸新聞総合出版センター)など。

加藤政洋 Masahiro Kato(流通科学大学講師)
1972年信州生まれ。大阪市立大学大学院博士課程修了。文学博士。専攻は人文地理学。 大阪・神戸の近代に関する研究を続けるかたわら、地方の小都市に花街を探訪。現在、流 通科学大学商学部専任講師。著書に『大阪のスラムと盛り場』(創元社、2002年)がある。大阪のアートスペース「ワークルーム」で『サロン火曜派「遊廓探訪」』の講師を務める。Kato Masahiro's Webpage